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名称:「ISCライセンス」
タイプ:
・コピーレフト…×
・ライセンス文の掲示…〇
・コピーライト(著作権)…〇
・その他…×
原文:
- Copyright (c) <year>, <copyright holder>
- .
- Permission to use, copy, modify, and distribute this software for any
- purpose with or without fee is hereby granted, provided that the above
- copyright notice and this permission notice appear in all copies.
- .
- THE SOFTWARE IS PROVIDED "AS IS" AND ISC DISCLAIMS ALL WARRANTIES
- WITH REGARD TO THIS SOFTWARE INCLUDING ALL IMPLIED WARRANTIES OF
- MERCHANTABILITY AND FITNESS. IN NO EVENT SHALL ISC BE LIABLE FOR
- ANY SPECIAL, DIRECT, INDIRECT, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES OR ANY DAMAGES
- WHATSOEVER RESULTING FROM LOSS OF USE, DATA OR PROFITS, WHETHER IN AN
- ACTION OF CONTRACT, NEGLIGENCE OR OTHER TORTIOUS ACTION, ARISING OUT
- OF OR IN CONNECTION WITH THE USE OR PERFORMANCE OF THIS SOFTWARE.
日本語訳:
- Copyright (c) <年>, <著作権所有者>
- .
- 本ソフトウェアを使用、複製、改変、及び/または頒布する権利は、いかなる目的においても
- 有償・無償を問わず、本許諾によって付与されます。
- ただし、上記の著作権表示及びこのライセンス文が全ての複製物に記載されていることを条件とします。
- .
- 本ソフトウェアは「ありのまま」で提供され、
- <著作権所有者>は、販売可能性及び適合性に関するあらゆる暗示的保証を含む、
- 本ソフトウェアに関する全ての保証を放棄するものとします。
- いかなる場合も、契約に沿った行為の如何を問わず、
- 過失またはその他の不法行為であるかにかかわらず、
- 本ソフトウェアの使用または操作が原因で発生した使用不能損失、
- データまたは利益の損失に起因するあらゆる特別、直接的、間接的、
- または派生的な損害について著作者は一切の責任を負いません。
解説:
1995年という大昔にISC(Internet Systems Consortium)というNPO法人が策定したライセンスです。
基本的に、BSDライセンスの中でも「二条項BSDライセンス」と呼ばれるものと内容は同一であり、ライセンス条文の文言をシンプルにしただけと捉えることができます。
ライセンスの内容は、要するに、著作権表示とライセンス文さえ掲示してくれれば改変だろうが商用だろうが自由にやってください、でも<著作権所有者>は一切責任は取りませんよ~というものです。
このような寛容なライセンスの類としては、BSD、MITなどのライセンスと並び最もメジャーなものの一つであり、古いライセンスにも関わらず現在でもよく見かけます。
適用例:
そもそもISCがこのライセンスを策定する切っ掛けとなった「bind」や「dhcp」など、更には「git」などの比較的新しいソフトウェアまで、広く適用されています。
頒布のために執るべき行動:
ソースコード頒布の場合:
ソースコードの改変の有無に関わらず、冒頭に記述されるこのライセンス文をそのまま改変することなく配布しましょう。
また同条文によるコピーライト(著作権)は、上記を守ることによって自動的に条件が満たされます。
バイナリ頒布の場合:
このライセンス文を掲示する必要があります。
また同条文により、ライセンス文の先頭に記述されているコピーライト(著作権)を掲示する必要があります。
これらの掲示は、このライセンスのソフトウェアを含む製品の取扱説明書やWebページなど、必ず容易にユーザーの目に触れる形で記述しましょう。
その他:
特になし。
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