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2026年2月13日金曜日

TOPPERSライセンス

OSSライセンスのメインページはこちらからどうぞ。

ライセンスの目次はこちらです。


名称:「TOPPERSライセンス」

TOPPERSプロジェクト・ロゴ


タイプ(◯:必要/△:回避可能/✕:不要):

・コピーレフト…×

・ライセンス文の掲示…〇(ソースコード頒布)/△(バイナリ頒布)

・コピーライト(著作権)の掲示…〇(ソースコード頒布)/△(バイナリ頒布)

・その他…


原文:


  • <Name of Software>

  • Copyright (C) <Year> by <Copyright Holder 1>
  • Copyright (C) <Year> by <Copyright Holder 2>
  • ...

  •  The above copyright holders grant permission gratis to use,
  •  duplicate, modify, or redistribute (hereafter called use) this
  •  software (including the one made by modifying this software),
  •  provided that the following four conditions (1) through (4) are
  •  satisfied.

  •  (1) When this software is used in the form of source code, the above
  •      copyright notice, this use conditions, and the disclaimer shown
  •      below must be retained in the source code without modification.

  •  (2) When this software is redistributed in the forms usable for the
  •      development of other software, such as in library form, the above
  •      copyright notice, this use conditions, and the disclaimer shown
  •      below must be shown without modification in the document provided
  •      with the redistributed software, such as the user manual.

  •  (3) When this software is redistributed in the forms unusable for the
  •      development of other software, such as the case when the software
  •      is embedded in a piece of equipment, either of the following two
  •      conditions must be satisfied:

  •    (a) The above copyright notice, this use conditions, and the
  •        disclaimer shown below must be shown without modification in
  •        the document provided with the redistributed software, such as
  •        the user manual.

  •    (b) How the software is to be redistributed must be reported to the
  •        TOPPERS Project according to the procedure described
  •        separately.

  •  (4) The above copyright holders and the TOPPERS Project are exempt
  •      from responsibility for any type of damage directly or indirectly
  •      caused from the use of this software and are indemnified by any
  •      users or end users of this software from any and all causes of
  •      action whatsoever.

  •  THIS SOFTWARE IS PROVIDED "AS IS." THE ABOVE COPYRIGHT HOLDERS AND
  •  THE TOPPERS PROJECT DISCLAIM ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES,
  •  INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, ITS APPLICABILITY TO A PARTICULAR
  •  PURPOSE. IN NO EVENT SHALL THE ABOVE COPYRIGHT HOLDERS AND THE
  •  TOPPERS PROJECT BE LIABLE FOR ANY TYPE OF DAMAGE DIRECTLY OR
  •  INDIRECTLY CAUSED FROM THE USE OF THIS SOFTWARE.


日本語訳:


  • <ソフトウェアの名称>

  • Copyright (C) <開発年> by <著作権者1>
  • Copyright (C) <開発年> by <著作権者2>
  • ...

  •  上記著作権者は,以下の (1)〜(4) の条件を満たす場合に限り,本ソフトウェ
  •  ア(本ソフトウェアを改変したものを含む.以下同じ)を使用・複製・改変・
  •  再配布(以下,利用と呼ぶ)することを無償で許諾する.
  •  (1) 本ソフトウェアをソースコードの形で利用する場合には,上記の著作権
  •      表示この利用条件および下記の無保証規定が,そのままの形でソース
  •      コード中に含まれていること
  •  (2) 本ソフトウェアを,ライブラリ形式など,他のソフトウェア開発に使用
  •      できる形で再配布する場合には,再配布に伴うドキュメント(利用者マ
  •      ニュアルなど)に,上記の著作権表示,この利用条件および下記の無保
  •      証規定を掲載すること.
  •  (3) 本ソフトウェアを,機器に組み込むなど,他のソフトウェア開発に使用
  •      できない形で再配布する場合には,次のいずれかの条件を満たすこと.
  •    (a) 再配布に伴うドキュメント(利用者マニュアルなど)に,上記の著作
  •        権表示この利用条件および下記の無保証規定を掲載すること
  •    (b) 再配布の形態を,別に定める方法によって,TOPPERSプロジェクトに報
  •        告すること.
  •  (4) 本ソフトウェアの利用により直接的または間接的に生じるいかなる損害
  •      からも,上記著作権者およびTOPPERSプロジェクトを免責すること.また,
  •      本ソフトウェアのユーザまたはエンドユーザからのいかなる理由に基づ
  •      く請求からも,上記著作権者およびTOPPERSプロジェクトを免責すること.

  •  本ソフトウェアは,無保証で提供されているものである.上記著作権者およ
  •  びTOPPERSプロジェクトは,本ソフトウェアに関して,特定の使用目的に対す
  •  る適合性も含めて,いかなる保証も行わない.また,本ソフトウェアの利用
  •  により直接的または間接的に生じたいかなる損害に関しても,その責任を負
  •  わない.

解説:

TOPPERS(Toyohashi OPen Platform for Embedded Real-time Systems)プロジェクトは、「TOPPERS/ASP」や「TOPPERS/ATK(AUTOSAR)」など、各種RTOS(リアルタイムOS)、ならびに数々のミドルウェアの研究、開発、教育、および頒布などを行うことにより、日本の産業界に貢献することを目的としている団体です。

名古屋大学発のプロジェクトであり、会長は同大学教授の高田広章先生です。

このプロジェクトの研究成果物は、もちろん商用利用も含めて無償で使用することができますが、そのほとんどの研究成果物に付与されているライセンスが、この「TOPPERSライセンス」です。

そもそも「TOPPERSプロジェクト」は、NPO法人です。

NPO(Non-Profit Organization)とは、福祉、教育、環境など様々な分野で社会貢献活動を行う、非営利の民間団体の総称です。

非営利ですので、研究成果物を積極的に販売して「儲ける」ことを目的としていません。

しかしながら、研究を行ったり組織の運営をしたりするには、当然のことながらお金が必要です。

では、非営利であるNPO法人は、そのお金をどこから調達しているのでしょうか?

答えは、個人、企業からの寄付金や、経済産業省などからによる補助金ということになります。

こと後者の場合は公的資金となりますので、そう簡単に受けられるものではありません。

そのため、TOPPERSプロジェクトの研究成果物がどのように社会に貢献しているのか?…その実績のエビデンスを国に示す必要が生じます。

このライセンスは、そのための条件が盛り込まれている点が他のOSSライセンスとは一線を画します。


適用例:

TOPPERSプロジェクトのほとんどの研究成果物に付与されているライセンスです。

一部、TINETなどのミドルウェアでは、このライセンスと「三条項BSDライセンス」との混合になっているケースもありますので、注意が必要です。


商用利用のために執るべき行動:


ソースコード頒布の場合:

ライセンス条文(1)により、オリジナルのコピーライト(著作権)はそのまま掲示しましょう。

また、同じくライセンス条文(1)により、ライセンス文をそのまま改変することなく配布しましょう。


バイナリ頒布の場合:

ライセンス条文(3)(a)により、オリジナルのコピーライト(著作権)はそのまま掲示しましょう。

また、同じくライセンス条文(3)(a)により、ライセンス文をそのまま改変することなく配布しましょう。

ただし、ライセンス条文(3)(b)により、以下「その他」の条件を満たすことにより、これらは免除されます。


その他:

バイナリ頒布の場合のみ、ライセンス条文(3)(b)により、TOPPERSプロジェクトへ利用実績をレポート(報告)することによって、コピーライト(著作権)、およびライセンス文の掲示/配布が免除されます。

レポートと言っても、それほど煩雑な作業ではありません。

こちらのページにリンクされているWebフォームから送ることができます。

(2026/02/14現在、Webフォームはメンテナンス中です。)

また、TOPPERSプロジェクト事務局へメールでレポートすることもできます。

メールアドレスは以下の通り…(迷惑メール対策のため画像でお知らせします)。

メールアドレス


以下「窓際株式会社」の「窓際社員」さんが、「HogeHoゲートウェイ」という製品に「TOPPERS/ASPカーネル」を利用したことを報告する例です。

緑字の項目が要回答項目です。

一部の項目においては公開/非公開が選択できます。

  • TOPPERSプロジェクト
  • 事務局 担当者様

  • 平素よりお世話になっております。
  • 窓際株式会社の社員と申します。

  • 以下の通り、利用報告を申し上げます。

  • 【利用した開発成果物(公開)※】:TOPPERS/ASP3カーネル

  • 【製品名 (公開/非公開)※】:HogeHoゲートウェイ
  • 【製品名の公開可否※】:公開

  • 【応用分野(公開)※】:通信機器

  • 【製品化した会社名(公開/非公開)※】:窓際株式会社
  • 【製品化した会社名の公開可否※】:公開

  • 【業種(公開)※】:製造業

  • 【補足事項(公開/非公開)※】
  • 【補足事項の公開可否※】:非公開

  • 【氏名(非公開)※】:窓際社員
  • 【電子メール(非公開)※】:shain@madogiwa.co.jp
  • 【 所属・役職(学校・学年)(非公開)※】:開発部係員
  • 【その他(非公開)】

  • 以上

  • 今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

  • ==========================================================
  • 窓際株式会社
  • 窓際 社員
  • 直通電話: 090-xxxx-xxxx
  • メール: shain@madogiwa.co.jp
  • https://www.madogiwakoubou.com/
  • ==========================================================


このような企業や団体からの利用実績のレポートは、TOPPERSプロジェクトにとっては、お金と全く同価値の重要なものです。

私たちもライセンスを正しく守って使用し、日本のOSSの発展に貢献しましょう!

2025年2月4日火曜日

zlib License

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ライセンスの目次はこちらです。


名称:「zlibライセンス」


Zlib 3D green


タイプ(◯:必要/✕:不要):

・コピーレフト…×

・ライセンス文の掲示…〇(ソースコード頒布のみ)

・コピーライト(著作権)の掲示…〇(ソースコード頒布のみ)

・その他…


原文:


  • Copyright (c) <year> <copyright holder>

  • This software is provided 'as-is', without any express or implied warranty.
  • In no event will the authors be held liable for any damages arising from the use of this software.

  • Permission is granted to anyone to use this software for any purpose,
  • including commercial applications, and to alter it and redistribute it
  • freely, subject to the following restrictions:

  •    1. The origin of this software must not be misrepresented; you must not
  •       claim that you wrote the original software. If you use this software
  •       in a product, an acknowledgment in the product documentation would be
  •       appreciated but is not required.

  •    2. Altered source versions must be plainly marked as such, and must not be
  •       misrepresented as being the original software.

  •    3. This notice may not be removed or altered from any source distribution.


日本語訳:


  • Copyright (c) <年>, <著作権所有者>

  • このソフトウェアは、明示的または黙示的な保証なしに「ありのまま」提供されます。
  • いかなる場合も、著者は、このソフトウェアの使用から生じるいかなる損害に対しても責任を負いません。

  • このソフトウェアを商用アプリケーションを含むあらゆる目的に使用し、
  • 変更して自由に再配布することを誰でも許可されますが、
  • 次の制限が適用されます:

  •    1. このソフトウェアの出所を偽ってはなりません。
  •       オリジナルのソフトウェアを作成したと主張してはなりません。
  •       このソフトウェアを製品で使用する場合は、製品ドキュメントに謝辞を記載していただければ幸いですが、
  •       必須ではありません。

  •    2. 変更されたソース バージョンには、その旨を明記する必要があり、
  •       オリジナルのソフトウェアであると偽って記載してはなりません。

  •    3. この通知は、ソース配布から削除または変更することはできません。


解説:

zlibは、データの圧縮および伸張を行うための有名なライブラリであり、このライセンスはそのために作成されたものです。

一見「二条項BSDライセンス」などの緩いタイプのライセンスと同内容に見えますが、ライセンス文の掲示コピーライト(著作権)の掲示の義務はソースコード頒布時のみに要求されます。

一方、バイナリ頒布の場合は、謝辞を記載して欲しい旨の記述はありますが義務ではありません。

総じて、バイナリ頒布の際には「二条項BSDライセンス」などよりも更に寛大なライセンスと言えます。

ただし、ソースコード頒布の場合には、作者を偽ったりしてはならず、仮に変更した場合はその箇所を明らかにする必要があるなど、オリジナルを尊重する意思が強いライセンスであることが特徴です。


適用例:

きっかけとなった「zlib」を含め、たまに目にするライセンスです。

また、バイナリ頒布に有利な内容であることから組み込み分野と相性が良く、一例としては、Silicon Labs社のマイコンのためのSDKである「Simplicity SDK」は、このライセンスで提供されています。


商用利用のために執るべき行動:


ソースコード頒布の場合:

ライセンス条文1により、オリジナルのコピーライト(著作権)はそのまま掲示しましょう。

また、ライセンス条文3により、ライセンス文をそのまま改変することなく配布しましょう。

オリジナルから変更した箇所がある場合には後述します。


バイナリ頒布の場合:

特にありません。

しかし、製品や成果物に「四条項BSDライセンス」など、他に謝辞の掲示が必要なソフトウェアが含まれる場合には、zlibライセンスのソフトウェアの謝辞も追記してあげてください。

すでに掲示場所が存在しているのなら大した手間ではないはずですし、作者への敬意を表しましょう。


その他:

ライセンス条文2により、ソースコード頒布の場合、もしオリジナルを変更した場合はその旨を明記する必要があります。

2024年8月18日日曜日

BSD 2-Clause License

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ライセンスの目次はこちらです。


名称:「二条項BSDライセンス」(BSD-2-clause)


BSDライセンス・ロゴ


タイプ(◯:必要/✕:不要):

・コピーレフト…×

・ライセンス文の掲示…〇

・コピーライト(著作権)の掲示…〇

・その他…×


原文:


  • Copyright (c) <year>, <copyright holder>
  • All rights reserved.

  • Redistribution and use in source and binary forms, with or without
  • modification, are permitted provided that the following conditions are met:
  • 1. Redistributions of source code must retain the above copyright notice,
  •    this list of conditions and the following disclaimer.
  • 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright notice,
  •    this list of conditions and the following disclaimer in the documentation
  •    and/or other materials provided with the distribution.

  • THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY <COPYRIGHT HOLDER> ''AS IS'' AND ANY
  • EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED
  • WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE
  • DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL <COPYRIGHT HOLDER> BE LIABLE FOR ANY
  • DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES
  • (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES;
  • LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND
  • ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT
  • (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF THIS
  • SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.


日本語訳:


  • Copyright (c) <年>, <著作権所有者>
  • All rights reserved.

  • 以下の条件が満たされる場合、修正の有無にかかわらず、
  • ソースおよびバイナリ形式での再配布および使用が許可されます:
  • 1. ソース コードを再頒布する場合は、上記の著作権表示、このライセンス文、
  •    および下に記述する免責事項を保持する必要があります。
  • 2. バイナリ形式で再頒布する場合は、上記の著作権表示、このライセンス文、
  •    および下に記述する免責事項を、頒布物とともに提供されるドキュメントおよび/または
  •    その他の資料に転載する必要があります。

  • このソフトウェアは、<著作権所有者>によって「ありのまま」で提供され、
  • 明示的か黙示的かを問わず、商品性および特定目的への適合性の暗黙の保証を含む、
  • またそれらに限定されない、いかなる保証もしません。
  • いかなる場合も<著作権所有者>は契約に沿った行為か否かを問わず、
  • 損害発生の原因如何を問わず、
  • かつ責任の根拠が契約か厳格責任か(過失その他の)不法行為か否かを問わず、
  • 仮にそのような損害が発生する可能性を知らされていたとしても、本ソフトウェアの使用によって発生した
  • (代替品または代用サービスの調達、使用の喪失、データの喪失、利益の喪失、業務の中断も含む、またそれらに限定されない)
  • 直接損害、間接損害、偶発的な損害、特別損害、懲罰的損害、または結果損害について、
  • 一切責任を負わないものとします。


解説:

BSDライセンスと呼ばれるものは、コピーレフトではないオープンソース・ライセンスの中では最もメジャーなライセンスです。

これにはいくつかの種類がありますが、この「二条項BSDライセンス」はその中でも非常に寛大な(緩い)ライセンスです。

ライセンスの内容は、要するに、著作権表示とライセンス文さえ掲示してくれれば改変だろうが商用だろうが自由にやってください、でも<著作権所有者>は一切責任は取りませんよ~というものです。

制約的にはMITやISCライセンスと異なるところはなく、少々回りくどい言い方をしているだけの違いです。

これよりも一段階だけ厳しい「三条項BSDライセンス」との違いは「 <著作権者>の名前もその貢献者の名前も、書面による事前の特別な許可がない限り、このソフトウェアから派生した製品を広報または宣伝するために使用することはできない」という条文が削除されている点のみです。


適用例:

「三条項BSDライセンス」と同様、非常に数多くのソフトウェアに適用されています。


商用利用のために執るべき行動:


ソースコード頒布の場合:

ライセンス条文1により、ソースコードの改変の有無に関わらず、冒頭に記述されるこのライセンス文をそのまま改変することなく配布しましょう。

また同条文によるコピーライト(著作権)は、上記を守ることによって自動的に条件が満たされます。


バイナリ頒布の場合:

ライセンス条文2により、このライセンス文を掲示する必要があります。

また同条文により、ライセンス文の先頭に記述されているコピーライト(著作権)を掲示する必要があります。

これらの掲示は、このライセンスのソフトウェアを含む製品の取扱説明書やWebページなど、必ず容易にユーザーの目に触れる形で記述しましょう。


その他:

特になし。

2024年8月11日日曜日

ISC License

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ライセンスの目次はこちらです。


 名称:「ISCライセンス」


ISC logo


タイプ(◯:必要/✕:不要):

・コピーレフト…×

・ライセンス文の掲示…〇

・コピーライト(著作権)…〇

・その他…×


原文:


  • Copyright (c) <year>, <copyright holder>
  • .
  • Permission to use, copy, modify, and distribute this software for any
  • purpose with or without fee is hereby granted, provided that the above
  • copyright notice and this permission notice appear in all copies.
  • .
  • THE SOFTWARE IS PROVIDED "AS IS" AND ISC DISCLAIMS ALL WARRANTIES
  • WITH REGARD TO THIS SOFTWARE INCLUDING ALL IMPLIED WARRANTIES OF
  • MERCHANTABILITY AND FITNESS. IN NO EVENT SHALL ISC BE LIABLE FOR
  • ANY SPECIAL, DIRECT, INDIRECT, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES OR ANY DAMAGES
  • WHATSOEVER RESULTING FROM LOSS OF USE, DATA OR PROFITS, WHETHER IN AN
  • ACTION OF CONTRACT, NEGLIGENCE OR OTHER TORTIOUS ACTION, ARISING OUT
  • OF OR IN CONNECTION WITH THE USE OR PERFORMANCE OF THIS SOFTWARE.


日本語訳:


  • Copyright (c) <年>, <著作権所有者>
  • .
  • 本ソフトウェアを使用、複製、改変、及び/または頒布する権利は、いかなる目的においても
  • 有償・無償を問わず、本許諾によって付与されます。
  • ただし、上記の著作権表示及びこのライセンス文が全ての複製物に記載されていることを条件とします。
  • .
  • 本ソフトウェアは「ありのまま」で提供され、
  • <著作権所有者>は、販売可能性及び適合性に関するあらゆる暗示的保証を含む、
  • 本ソフトウェアに関する全ての保証を放棄するものとします。
  • いかなる場合も、契約に沿った行為の如何を問わず、
  • 過失またはその他の不法行為であるかにかかわらず、
  • 本ソフトウェアの使用または操作が原因で発生した使用不能損失、
  • データまたは利益の損失に起因するあらゆる特別、直接的、間接的、
  • または派生的な損害について著作者は一切の責任を負いません。


解説:

1995年という大昔にISC(Internet Systems Consortium)というNPO法人が策定したライセンスです。

基本的に、BSDライセンスの中でも「二条項BSDライセンス」と呼ばれるものと内容は同一であり、ライセンス条文の文言をシンプルにしただけと捉えることができます。

ライセンスの内容は、要するに、著作権表示とライセンス文さえ掲示してくれれば改変だろうが商用だろうが自由にやってください、でも<著作権所有者>は一切責任は取りませんよ~というものです。

このような寛容なライセンスの類としては、BSD、MITなどのライセンスと並び最もメジャーなものの一つであり、古いライセンスにも関わらず現在でもよく見かけます。


適用例:

そもそもISCがこのライセンスを策定する切っ掛けとなった「bind」や「dhcp」など、更には「git」などの比較的新しいソフトウェアまで、広く適用されています。


商用利用のために執るべき行動:


ソースコード頒布の場合:

ソースコードの改変の有無に関わらず、冒頭に記述されるこのライセンス文をそのまま改変することなく配布しましょう。

また同条文によるコピーライト(著作権)は、上記を守ることによって自動的に条件が満たされます。


バイナリ頒布の場合:

このライセンス文を掲示する必要があります。

また同条文により、ライセンス文の先頭に記述されているコピーライト(著作権)を掲示する必要があります。

これらの掲示は、このライセンスのソフトウェアを含む製品の取扱説明書やWebページなど、必ず容易にユーザーの目に触れる形で記述しましょう。


その他:

特になし。

2024年5月1日水曜日

MLAA License

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ライセンスの目次はこちらです。


 名称:「MLAAライセンス」(MLAA)


Raytrace no arealight


タイプ(◯:必要/✕:不要):

・コピーレフト…×

・ライセンス文の掲示…〇(ソースコード頒布のみ)

・コピーライト(著作権)…〇(ソースコード頒布のみ)

・その他…〇(バイナリ頒布のみ)


原文:


  • Copyright: 2010 Jorge Jimenez (jorge@iryoku.com)
  •      2010 Belen Masia (bmasia@unizar.es)
  •      2010 Jose I. Echevarria (joseignacioechevarria@gmail.com)
  •      2010 Fernando Navarro (fernandn@microsoft.com)
  •      2010 Diego Gutierrez (diegog@unizar.es)
  •      2011 Lauri Kasanen (cand@gmx.com)

  • Redistribution and use in source and binary forms, with or without
  • modification, are permitted provided that the following conditions are met:
  • .
  • 1. Redistributions of source code must retain the above copyright notice,
  •     this list of conditions and the following disclaimer.
  • .
  • 2. Redistributions in binary form must reproduce the following statement:
  • .
  •     "Uses Jimenez's MLAA. Copyright (C) 2010 by Jorge Jimenez, Belen Masia,
  •     Jose I. Echevarria, Fernando Navarro and Diego Gutierrez."
  • .
  •     Only for use in the Mesa project, this point 2 is filled by naming the
  •     technique Jimenez's MLAA in the Mesa config options.
  • .
  • THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE COPYRIGHT HOLDERS AND CONTRIBUTORS ``AS
  • IS'' AND ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO,
  • THE IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR
  • PURPOSE ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL COPYRIGHT HOLDERS OR CONTRIBUTORS
  • BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR
  • CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF
  • SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS
  • INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN
  • CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE)
  • ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE
  • POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.


日本語訳:


  • Copyright: 2010 Jorge Jimenez (jorge@iryoku.com)
  •      2010 Belen Masia (bmasia@unizar.es)
  •      2010 Jose I. Echevarria (joseignacioechevarria@gmail.com)
  •      2010 Fernando Navarro (fernandn@microsoft.com)
  •      2010 Diego Gutierrez (diegog@unizar.es)
  •      2011 Lauri Kasanen (cand@gmx.com)

  • 以下の条件が満たされる場合、修正の有無にかかわらず、
  • ソースおよびバイナリ形式での再配布および使用が許可されます:
  • ,
  • 1. ソース コードを再配布する場合は、上記の著作権表示、このライセンス文、
  •    および下に記述する免責事項を保持する必要があります。
  • .
  • 2. バイナリ形式で再頒布する場合は、次のステートメントを掲示する必要があります:
  • ,
  •     「JimenezのMLAAを使用しています。Copyright (C) 2010 by Jorge Jimenez、Belen Masia、
  •     Jose I. Echevarria、Fernando Navarro、Diego Gutierrez」
  • ,
  •     Mesaプロジェクトでのみ使用する場合、この条文2は、Mesaのコンフィグレーション・オプションで
  •     「technique」に「Jimenez's MLAA」という名前を付けることで満たされます。
  • ,
  • このソフトウェアは、<著作権所有者>と協力者によって「ありのまま」で提供され、
  • 明示的か黙示的かを問わず、商品性および特定目的への適合性の暗黙の保証を含む、
  • またそれらに限定されない、いかなる保証もしません。
  • いかなる場合も<著作権所有者>と協力者は契約に沿った行為か否かを問わず、
  • 損害発生の原因如何を問わず、
  • かつ責任の根拠が契約か厳格責任か(過失その他の)不法行為か否かを問わず、
  • 仮にそのような損害が発生する可能性を知らされていたとしても、本ソフトウェアの使用によって発生した
  • (代替品または代用サービスの調達、使用の喪失、データの喪失、利益の喪失、業務の中断も含む、またそれらに限定されない)
  • 直接損害、間接損害、偶発的な損害、特別損害、懲罰的損害、または結果損害について、
  • 一切責任を負わないものとします。


解説:

「MLAA」とは「Morphological Antialiasing」の略で、コンピューターグラフィックでは欠かせないアンチエイリアスの技法の一つです。

このライセンスは、Jorge Jimene氏を中心とするコミュニティが開発したアルゴリズムを含むグラフィック・ライブラリの一部に適用されています。

特徴は、ソースコード頒布か、バイナリ頒布かによって再配布の条件が異なることです。

バイナリ頒布の場合は、四条項BSDライセンスなどと同様、謝辞の掲示が必要になります。

このライセンスに限り謝辞の掲示の回避策も言及されていますが、このような条件は「真のオープンソース・ソフトウェアではない」とする意見もあり、しばしば議論となっています。


適用例:

「libgl1-mesa-dri」、「libglapi-mesa」、「libglapi-mesa」など、OpenGLなどのグラフィックAPIのオープンソース実装である「MESA」で使用されるライブラリの一部に適用されています。


商用利用のために執るべき行動:


ソースコード頒布の場合:

ライセンス条文1により、ソースコードの改変の有無に関わらず、冒頭に記述されるこのライセンス文をそのまま改変することなく配布しましょう。

また同条文によるコピーライト(著作権)は、上記を守ることによって自動的に条件が満たされます。


バイナリ頒布の場合:

著作権表示やライセンス文の掲示の代わりに、以下の「その他:」で触れる謝辞を掲示する必要があります。


その他:

ライセンス条文2により、バイナリ頒布の場合、指定されている謝辞を掲示する必要があります。

但し、この条文2は、該当のソフトウェアをMesaプロジェクトでのみで使用し、且つコンフィグレーションの際に「technique」オプションで「Jimenez's MLAA」を選択することを条件に回避することができます。

(結構専門的な知識が必要なので、無理に回避しようとしない方が無難です。)

掲示は、このライセンスのソフトウェアを含む製品の取扱説明書やWebページなど、必ず容易にユーザーの目に触れる形で記述しましょう。

2024年4月24日水曜日

BSD 4-Clause License

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ライセンスの目次はこちらです。


名称:「四条項BSDライセンス」(BSD-4-clause)


BSDライセンス・ロゴ


タイプ(◯:必要/✕:不要):

・コピーレフト…×

・ライセンス文の掲示…〇

・コピーライト(著作権)の掲示…〇

・その他…〇


原文:


  • Copyright (c) <year>, <copyright holder>
  • All rights reserved.

  • Redistribution and use in source and binary forms, with or without
  • modification, are permitted provided that the following conditions are met:
  • 1. Redistributions of source code must retain the above copyright notice,
  •    this list of conditions and the following disclaimer.
  • 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright notice,
  •    this list of conditions and the following disclaimer in the documentation
  •    and/or other materials provided with the distribution.
  • 3. All advertising materials mentioning features or use of this software
  •    must display the following acknowledgement:
  •    This product includes software developed by the <organization>.
  • 4. Neither the name of the <organization> nor the names of its contributors
  •    may be used to endorse or promote products derived from this software
  •    without specific prior written permission.

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  • (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF THIS
  • SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.


日本語訳:


  • Copyright (c) <年>, <著作権所有者>
  • All rights reserved.

  • 以下の条件が満たされる場合、修正の有無にかかわらず、
  • ソースおよびバイナリ形式での再配布および使用が許可されます:
  • 1. ソース コードを再頒布する場合は、上記の著作権表示、このライセンス文、
  •    および下に記述する免責事項を保持する必要があります。
  • 2. バイナリ形式で再頒布する場合は、上記の著作権表示、このライセンス文、
  •    および下に記述する免責事項を、頒布物とともに提供されるドキュメントおよび/または
  •    その他の資料に転載する必要があります。
  • 3. このソフトウェアの機能または使用について言及するすべての広告資料には、
  •    次の謝辞を掲示する必要があります。
  •    「この製品には、<著作権者>によって開発されたソフトウェアが含まれています。」
  • 4. <著作権者>の名前もその貢献者の名前も、書面による事前の特別な許可がない限り、
  •    このソフトウェアから派生した製品を広報または宣伝するために使用することはできません。

  • このソフトウェアは、<著作権所有者>によって「ありのまま」で提供され、
  • 明示的か黙示的かを問わず、商品性および特定目的への適合性の暗黙の保証を含む、
  • またそれらに限定されない、いかなる保証もしません。
  • いかなる場合も<著作権所有者>は契約に沿った行為か否かを問わず、
  • 損害発生の原因如何を問わず、
  • かつ責任の根拠が契約か厳格責任か(過失その他の)不法行為か否かを問わず、
  • 仮にそのような損害が発生する可能性を知らされていたとしても、本ソフトウェアの使用によって発生した
  • (代替品または代用サービスの調達、使用の喪失、データの喪失、利益の喪失、業務の中断も含む、またそれらに限定されない)
  • 直接損害、間接損害、偶発的な損害、特別損害、懲罰的損害、または結果損害について、
  • 一切責任を負わないものとします。


解説:

BSDライセンスと呼ばれるものは、コピーレフトではないオープンソース・ライセンスの中では最もメジャーなライセンスです。

これにはいくつかの種類がありますが、この「四条項BSDライセンス」が最も古く制約の厳しいもので「旧BSDライセンス」とも呼ばれています。

特徴的なのは、コピーライト(著作権)に加え、謝辞の掲示も行わなければならないことです。

ライセンス条文3において<著作権者>を含めた謝辞を掲示せよ、としているのに対し、ライセンス条文4において<著作権者>を宣伝に使うな、と一見矛盾しているように見えます。

これはあくまで、主に商用利用する際に自社の製品の販売促進、いわゆるマーケティングのために<著作権者>の名前を使うな、ということであり、それ以外の目的の資料等には謝辞を記載しなさい、という意味です。

つまり、<著作権所有者>の開発したソフトウェアを使っているので、ウチの製品はオススメですよ~!ってニュアンスがダメなわけです。

(以前の記事の内容は間違ってました、すいません!)


適用例:

「Newlib」など、またそれを含む「GCC」などの主要なオープンソース・ソフトウェアに含まれます。

大半が「三条項BSDライセンス」などの修正ライセンスに移行していますが、未だ数多くのソフトウェアに適用されています。


商用利用のために執るべき行動:


ソースコード頒布の場合:

ライセンス条文1により、ソースコードの改変の有無に関わらず、冒頭に記述されるこのライセンス文をそのまま改変することなく配布しましょう。

また同条文によるコピーライト(著作権)は、上記を守ることによって自動的に条件が満たされます。


バイナリ頒布の場合:

ライセンス条文2により、このライセンス文を掲示する必要があります。

また同条文により、ライセンス文の先頭に記述されているコピーライト(著作権)を掲示する必要があります。

これらの掲示は、このライセンスのソフトウェアを含む製品の取扱説明書やWebページなど、必ず容易にユーザーの目に触れる形で記述しましょう。


その他:

ライセンス条文3により、ソースコード/バイナリと頒布の形式に問わず、指定されている謝辞を掲示する必要があります。

掲示は、このライセンスのソフトウェアを含む製品の取扱説明書やWebページなど、必ず容易にユーザーの目に触れる形で記述しましょう。

2024年4月23日火曜日

Beer-ware License

OSSライセンスのメインページはこちらからどうぞ。

ライセンスの目次はこちらです。


名称:「Beer-ware License」(Beerware)


ビールのイラスト


タイプ(◯:必要/✕:不要):

・コピーレフト…×

・ライセンス文の掲示…〇

・コピーライト(著作権)の掲示…×

・その他…〇


原文:


  • "THE BEER-WARE LICENSE" (Revision 42):
  • <phk@FreeBSD.ORG> wrote this file. As long as you retain this notice you
  • can do whatever you want with this stuff. If we meet some day, and you think
  • this stuff is worth it, you can buy me a beer in return Poul-Henning Kamp


日本語訳:


  • 「ビールウェアライセンス」 (改訂 42):
  • <phk@FreeBSD.ORG>がファイルを書きました。
  • このライセンス文を保持している限り、この著作物に関して何をしても構いません。
  • いつか出会った時、この著作物に価値があると思ったら、お礼にポール・ヘニング・カンプにビールを奢ることができます。


解説:

デンマークのソフトウェア開発者、ポール・ヘニング・カンプ氏の考案したユニークなOSSライセンスです。


適用例:

「libbsd0」に含まれる「man/mdX.3bsd」、「src/hash/md5hl.c」、「src/hash/helper.c」など。


商用利用のために執るべき行動:


ソースコード頒布の場合:

頒布の形式の言及なしに「このライセンス文を保持している限り…」とあるため、ソースコードの改変の有無に関わらず、冒頭に記述されるこのライセンス文をそのまま改変することなく配布しましょう。


バイナリ頒布の場合:

頒布の形式の言及なしに「このライセンス文を保持している限り…」とあるため、このライセンス文を掲示した方が良いでしょう。

掲示は、このライセンスのソフトウェアを含む製品の取扱説明書やWebページなど、必ず容易にユーザーの目に触れる形で記述しましょう。


その他:

街角でポール・ヘニング・カンプ氏に出会ったら、感謝の気持ちを込めてビールをご馳走してあげてくださいw

2024年4月21日日曜日

オープンソース・ソフトウェアのライセンス

仕事で自社の製品に組み込まれているオープンソース・ソフトウェアのライセンスについての調査を命じられました。

私も今までの経歴からオープンソースのソフトウェアを利用して製品開発を行ってきましたので、その手の書籍も熟読しており、人より少しだけライセンスについての知識は持ち合わせているつもりだったのですが…。

OSSライセンスの教科書


これが大苦戦中!

例えば、組み込みLinuxを使用した製品があったとして、その中にはカーネルを始めブートローダーやルートファイルシステムに含まれるものなど、下手をすると数百のオープンソース・ソフトウェアが含まれます。

そして、それらには各々のライセンスが設定されています。

作業としては、地道にこれらを一つ一つ調べて表にしていきます。

このリンクのようなページもありますし、面倒だが楽勝なお仕事だと…私もね、思っていた時期がありましたよ…。

作業を始めてから直ぐに困難に直面しました。

全てが「GPL」だの「BSD」だのの有名なライセンスならまだ良し。

オープンソース・ソフトウェアの数が膨大であることと同時に、そのライセンスも実に多様であることが分かりました。

初めて見るマイナーなライセンスや、古すぎて忘れ去られたライセンス、はたまた、そのソフトウェア開発者が個人で定めたオリジナルなライセンスなどなど…。

会社の法務・知財部門が知りたいのは、ザックリ主に以下の項目でしょう。


1.コピーレフトのライセンスか否か?

2.ライセンス文の掲示が必要かどうか?

3.コピーライト(著作権)の掲示が必要かどうか?

4.それ以外の条件があるかどうか?(「謝辞」の掲示など


これらに絞って、各々のライセンスを調べていけば良いのですが、こういった法律が絡む文章は極めて難解、かつ曖昧な文言で記述されており、英語力の乏しい私には重労働なのです。

Google先生に翻訳をお願いしても、何やらそれらしいが、よくわからない日本語訳が返ってきます。

ならば、ということで、マイナーなライセンスを含めて一覧でわかりやすく日本語で解説しているようなWebページがないかと検索してみましたが見つからず…。


…う~ん、そういうページがないなら自分で作るかぁ。


というわけで、今後、このブログではオープンソース・ライセンスに関する備忘録を呟くことがあるかもしれません。

いやぁ、コーディングとかではなく地味な仕事なので、調査の結果が誰かの役に立つかも!?というモチベーションが欲しいというのが本音です。


重要だけど、つまらない仕事ってありますよね。

でも大人なんだから「やりたい仕事」と「やるべき仕事」の分別を付けないと…。

TOPPERSライセンス

OSSライセンスのメインページは こちら からどうぞ。 ライセンスの目次は こちら です。 名称:「TOPPERSライセンス」 タイプ(◯:必要/△:回避可能/✕:不要): ・コピーレフト…× ・ライセンス文の掲示…〇(ソースコード頒布)/△(バイナリ頒布) ・コピーライト(著作...