TOPPERS/ASPのビルドからデバッグまで~GNUツールチェーンの導入


ここでは、TOPPERSをビルドする上で必要なコンパイラや、その他のツールとしてGNUツールチェーンのインストールと設定を説明します。


GNUツールチェーンのインストール

gcc-arm-none-eabi-7-2017-q4-major-win32.zipをダウンロードし、これを展開した「gcc-arm-none-eabi-7-2017-q4-major-win32.exe」をダブルクリックします。

(このバージョンは少々古いので新しいバージョンを使っても良いでしょう。

最新版の入手はこのあたりから。)

言語選択を「Japanese」として選択すると以下の通りインストーラが起動します。

ダイアログ右下の「次へ」をクリックします。

GNUツールチェーンのインストーラ - 1

ダイアログ右下の「同意する」をクリックします。

GNUツールチェーンのインストーラ - 2

ここではインストール先のパスを変更せずに、ダイアログ右下の「インストール」をクリックします。

インストールが開始されます。

GNUツールチェーンのインストーラ - 3

以下のダイアログが表示されるとインストール作業は終了です。

ダイアログ右下の「完了」をクリックし、インストーラを終了します。

GNUツールチェーンのインストーラ - 4


環境変数の設定

これまでのインストール作業により、GNUツールチェーンは以下のディレクトリにインストールされました。


C:\Program Files (x86)\GNU Tools ARM Embedded\7 2017-q4-major\bin


次に上記のパスをWindowsの「PATH」環境変数に登録します。

Windowsからコントロールパネルを開き「システムとセキュリティ」の項目をクリックします。

コントロールパネル - システムとセキュリティ

次に「システム」の項目をクリックします。

コントロールパネル - システム

次にダイアログ左側のリストから「システムの詳細設定」の項目をクリックします。

コントロールパネル - システムの詳細設定

以下のようなダイアログが表示されたら、ダイアログ下側の「環境変数」のボタンをクリックします。

「システムのプロパティ」ダイアログ

次に新しく開かれた「環境変数」ダイアログの「システム環境変数」のリストから「Path」の項目を選択し、ダブルクリックします。

「環境変数」ダイアログ

次に新しく開かれた「環境変数名の編集」ダイアログ右側の「新規」ボタンをクリックし、新しく生成されたリスト項目にGNUツールチェーンをインストールしたパスを入力します。

ここでは以下のパスを入力し、その後ダイアログ右下の「OK」ボタンをクリックします。


GNUツールチェーンのインストール先:

C:\Program Files (x86)\GNU Tools ARM Embedded\7 2017-q4-major\bin

「環境変数名の編集」ダイアログ

その後、残った「環境変数」ダイアログも、右下の「OK」ボタンをクリックすることで閉じます。

以上で、環境変数の設定は完了です。


パスの確認

GNUツールチェーンのインストールと環境変数の設定が正しく行われているかを確認します。

コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを入力します。


> arm-none-eabi-gcc --version


以下のような表示が出力されたら、GNUツールチェーンのインストールと環境変数の設定が正しく行われていることが確認できます。

コマンドプロンプト

<「TOPPERS/ASPのビルドからデバッグまで~Cygwinの導入」に続く>

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