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2022年9月25日日曜日

TOPPERS/ASP - Arduino Mega2560版 その2

前回からの続きです。


開発環境の構築(Microchip Studio編)

Arduino Mega2560版のTOPPERS/ASPを使って開発を行っていく上では、以下の方針を採ります。


1.コーディングとビルドは「Eclipse」を使う。

2.デバッガを使う場合のみ「Microchip Studio」を使う。


…面倒くさいですね。

何で2つのIDEを使い分けなきゃならんのか?

それは、以下の理由からです。


1.「Microchip Studio」はMicrosoftの「Visual Studio」をベースにしているため動作が重くて使いにくい。

2.TOPPERS/ASPはビルドに独自のMakefileを使うため「Microchip Studio」のGUIによるソースコード管理の利点が少ない。


もちろん、これは個人的な好みです。

パソコンのスペックの問題はさておき、「Microchip Studio」だけで全てを賄う方法もあるに違いありません。

(私は上手くいかなかったのですが。)

しかしながら、ここでは上記の方針に則り説明していきます。


では、まずは以下のページで「Microchip Studio」のダウンロードをしましょう。


https://www.microchip.com/en-us/tools-resources/develop/microchip-studio

「Microchip Studio」ダウンロードページ


Offline Installer」と「Web Installer」という2つの種類のインストーラーがあるかもしれません。

ここでは「Offline Installer」を例とします。

ダウンロードが完了すると「as-installer-x.x.xxxx-full.exe」のようなファイルが落とせます。

これをダブルクリックしてみましょう。

以下のようにインストーラーが起動します。

ここでは「I agree to the license terms and conditions.」のチェックボックスをクリックして、「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。

「Microchip Studio」インストーラー - 1


次は、開発ターゲットのアーキテクチャを選択します。

今回のArduino Mega2560は「AVR」というアーキテクチャですので、ディスク容量に余裕がない方は最悪「AVR」だけチェックすれば良いでしょう。

「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。

「Microchip Studio」インストーラー - 2


サンプルプログラムをインストールするかどうかを選択します。

こちらもディスク容量に余裕がない方はチェックしなくて良いです。

「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。

「Microchip Studio」インストーラー - 3


以下、特に何もせずに「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。

「Microchip Studio」インストーラー - 4


ここでは「Install」ボタンをクリックです。

「Microchip Studio」インストーラー - 5


ようやくインストールが開始されました。

「Microchip Studio」インストーラー - 6


…と思って安心したのも束の間、「MPLAB XC8」というソフトウェアのセットアップが始まります。

この「XC8」というのは「PIC」というMicrochip社の看板マイコンのためのコンパイラなのですが、前の画面で特に選択してませんよね?

なんででしょう?

まあ、害にはならないと思いますのでインストールしてあげましょう。

「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。

「MPLAB XC8」インストーラー - 1


お約束のライセンス画面です。

I accept the agreement」のラジオボタンを選択して、「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。

「MPLAB XC8」- インストーラー - 2


以下、特に何もせずにひたすら「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。

「MPLAB XC8」- インストーラー - 3


「MPLAB XC8」- インストーラー - 4


「MPLAB XC8」- インストーラー - 5


「MPLAB XC8」- インストーラー - 6


ようやく「XC8」のインストールが開始されました。

「MPLAB XC8」- インストーラー - 7


「XC8」のインストールが終了すると、以下のように「Your Host ID is:」という記述の後にパスワードらしきものが表示されています。

「XC8」を使用する際にはアクティベーションが必要であり、その登録のために必要なIDなのだそうです。

今回のAVRだけではなく、将来的にPICも使いたいよ~という方は、メモしておいた方が良いでしょう。

メモしたら「Next」ボタンをクリックして先に進みましょう。

「MPLAB XC8」- インストーラー - 8


「XC8」のインストールはこれで終了のようです。

「Finish」ボタンをクリックして先に進みましょう。

「MPLAB XC8」- インストーラー - 9


「Microchip Studio」のインストーラー画面に戻ってしばらくすると、お待ちかね(?)の「Visual Studio」のインストールが始まります。

このフェーズは今までのように色々聞いてこないので楽ちんです。

…なまら時間が掛かりますが。

「Visual Studio」のインストールが終了すると、自動的に消えて再び「Microchip Studio」のインストーラー画面に戻ります。

「Microchip Studio」インストーラー


この後のインストールの過程で、以下の画面が表示されることがあります(3回位)。

これは、各種デバッガのデバイスドライバのインストールの許可を求めています。

その中には、今回使用する「Atmel-ICE」のデバイスドライバもあるはずです。

「インストール」ボタンをクリックしましょう。

「Windowsセキュリティ」ポップアップ


かなりの時間が掛かりますが、以下の画面が表示されると全てのインストール作業は終了となります。

「Close」ボタンをクリックします。

「Microchip Studio」インストーラー - 7


「Microchip Studio」が起動するはずです。

以下のような画面が見られれば「Microchip Studio」のインストールは成功です。

お疲れ様でした!

「Microchip Studio」


次回以降も開発環境の構築を行います!


<続く>

2022年9月18日日曜日

TOPPERS/ASP - Arduino Mega2560版 その1

TOPPERS/ASP - Arduino Mega2560版 概要

皆様おなじみの「Arduino」。

Arduino Mega2560 - 1


「Arduino IDE」という優れた開発環境を使って、手軽に組み込みソフトを作って動かせる安くて便利なボードとして、愛用されている方も多いのではないでしょうか。

私も長年、仕事で原理試作品をパパッと開発するために愛用しています。

でも、モノによってはどうしてもマルチタスクを使いたい案件もあり、Arduinoの本来の使い方では解決できないケースもあります。

そこで、「Arduino Mega 2560」に「μITRON4.0」準拠のRTOS(リアルタイムOS)であるTOPPERS/ASPを移植してみました。

普通Arduinoといえば、「Arduino UNO」という代表機種を指しますが、今回使うのはその上位版の「Arduino Mega 2560」です。

「Arduino UNO」に搭載されているCPUは、ATmega328P(ROM:32KB/RAM:2KB)というもの。

ROMはともかく、さすがにこのRAM容量ではOSが載りません。

一方の「Arduino Mega 2560」に搭載されているCPUは、ATmega2560(ROM:256KB/RAM:8KB)ですので、十分とは言えないまでも何とかなるかな~?と思いました。

さて、このATmega2560、なんと8ビットCPUです。

今どき8ビットってあ~た…。

しかしながら、レジスタの数が多くてアセンブラのニーモニックもRISCらしくキレイで、そのせいもあってか8ビットCPUとしては例外的にGCCコンパイラが提供されています。

クロックも16MHzで動作しますので、ちょっとしたIoT機器なら十分に開発できそうです。


必要なもの

まずは、今回のターゲットとなる「Arduino Mega 2560」です。

7,000円以上したら高いと思ってください。

Arduino Mega2560 - 2


次に、デバッガです。

Atmel-ICE」っていいます。

秋月電子さんで16,800円ですね。

高い!…と思われるかもしれませんが、これ一台あるとAtmel系は今回のAVRやSAM(ARM)シリーズのデバッグも出来ちゃうので、今回の「Arduino Mega 2560」に限らずArduinoシリーズを普段良くお使いの方は買っておいて損はないですよ。

まあ、安くはないわな…。

Atmel-ICE


ダウンロード/GitHub

ソースコードの入手は、こちらからどうぞ。

なるべく定期的にメンテナンスするようにしていますので、動きがおかしいな?という場合は最新版に更新をお願いします。

それでもダメな場合はコメントください。


では、次回以降、開発環境の構築やビルド方法、使い方を書いていきます!


<続く>

μiTRONプログラマーがZephyrに挑戦! その6

前回からの続き です。 このテーマを最初からご覧になる場合は こちら からどうぞ。 「zephyr-sample」プロジェクトを動かそう! さて、今回の本題「 zephyr-sample 」プロジェクトを「 Visual Studio Code 」で開き、ビルドをしてターゲット「...