2022年9月18日日曜日

TOPPERS/ASP - Arduino Mega2560版 その1

TOPPERS/ASP - Arduino Mega2560版 概要

皆様おなじみの「Arduino」。


「Arduino IDE」という優れた開発環境を使って、手軽に組み込みソフトを作って動かせる安くて便利なボードとして、愛用されている方も多いのではないでしょうか。

私も長年、仕事で原理試作品をパパッと開発するために愛用しています。

でも、モノによってはどうしてもマルチタスクを使いたい案件もあり、Arduinoの本来の使い方では解決できないケースもあります。

そこで、「Arduino Mega 2560」に「μITRON4.0」準拠のRTOS(リアルタイムOS)であるTOPPERS/ASPを移植してみました。

普通Arduinoといえば、「Arduino UNO」という代表機種を指しますが、今回使うのはその上位版の「Arduino Mega 2560」です。

「Arduino UNO」に搭載されているCPUは、ATmega328P(ROM:32KB/RAM:2KB)というもの。

ROMはともかく、さすがにこのRAM容量ではOSが載りません。

一方の「Arduino Mega 2560」に搭載されているCPUは、ATmega2560(ROM:256KB/RAM:8KB)ですので、十分とは言えないまでも何とかなるかな~?と思いました。

さて、このATmega2560、なんと8ビットCPUです。

今どき8ビットってあ~た…。

しかしながら、レジスタの数が多くてアセンブラのニーモニックもRISCらしくキレイで、そのせいもあってか8ビットCPUとしては例外的にGCCコンパイラが提供されています。

クロックも16MHzで動作しますので、ちょっとしたIoT機器なら十分に開発できそうです。


必要なもの

まずは、今回のターゲットとなる「Arduino Mega 2560」です。

7,000円以上したら高いと思ってください。


次に、デバッガです。

Atmel-ICE」っていいます。

秋月電子さんで16,800円ですね。

高い!…と思われるかもしれませんが、これ一台あるとAtmel系は今回のAVRやSAM(ARM)シリーズのデバッグも出来ちゃうので、今回の「Arduino Mega 2560」に限らずArduinoシリーズを普段良くお使いの方は買っておいて損はないですよ。

まあ、安くはないわな…。


ダウンロード/GitHub

ソースコードの入手は、こちらからどうぞ。

なるべく定期的にメンテナンスするようにしていますので、動きがおかしいな?という場合は最新版に更新をお願いします。

それでもダメな場合はコメントください。


では、次回以降、開発環境の構築やビルド方法、使い方を書いていきます!


<続く>

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