TOPPERS/ASP - Arduino Mega2560版 概要
皆様おなじみの「Arduino」。
「Arduino IDE」という優れた開発環境を使って、手軽に組み込みソフトを作って動かせる安くて便利なボードとして、愛用されている方も多いのではないでしょうか。
私も長年、仕事で原理試作品をパパッと開発するために愛用しています。
でも、モノによってはどうしてもマルチタスクを使いたい案件もあり、Arduinoの本来の使い方では解決できないケースもあります。
そこで、「Arduino Mega 2560」に「μITRON4.0」準拠のRTOS(リアルタイムOS)であるTOPPERS/ASPを移植してみました。
普通Arduinoといえば、「Arduino UNO」という代表機種を指しますが、今回使うのはその上位版の「Arduino Mega 2560」です。
「Arduino UNO」に搭載されているCPUは、ATmega328P(ROM:32KB/RAM:2KB)というもの。
ROMはともかく、さすがにこのRAM容量ではOSが載りません。
一方の「Arduino Mega 2560」に搭載されているCPUは、ATmega2560(ROM:256KB/RAM:8KB)ですので、十分とは言えないまでも何とかなるかな~?と思いました。
さて、このATmega2560、なんと8ビットCPUです。
今どき8ビットってあ~た…。
しかしながら、レジスタの数が多くてアセンブラのニーモニックもRISCらしくキレイで、そのせいもあってか8ビットCPUとしては例外的にGCCコンパイラが提供されています。
クロックも16MHzで動作しますので、ちょっとしたIoT機器なら十分に開発できそうです。
必要なもの
まずは、今回のターゲットとなる「Arduino Mega 2560」です。
7,000円以上したら高いと思ってください。
次に、デバッガです。
「Atmel-ICE」っていいます。
秋月電子さんで16,800円ですね。
高い!…と思われるかもしれませんが、これ一台あるとAtmel系は今回のAVRやSAM(ARM)シリーズのデバッグも出来ちゃうので、今回の「Arduino Mega 2560」に限らずArduinoシリーズを普段良くお使いの方は買っておいて損はないですよ。
まあ、安くはないわな…。
ダウンロード/GitHub
ソースコードの入手は、こちらからどうぞ。
なるべく定期的にメンテナンスするようにしていますので、動きがおかしいな?という場合は最新版に更新をお願いします。
それでもダメな場合はコメントください。
では、次回以降、開発環境の構築やビルド方法、使い方を書いていきます!
0 件のコメント:
コメントを投稿