2023年12月15日金曜日

TOPPERS/ASP - Arduino UNO R4版 その4

前回からの続きです。

このテーマを最初からご覧になる場合はこちらからどうぞ。


Cygwinターミナルでのビルド

雛形プロジェクトができましたので、ここで生成されたソースコードの一部を「TOPPERS/ASP Arduino UNO R4版」のソースコードを補完しましょう。

その前に「Cygwin」のインストールをお願いします。

このページ(TOPPERS/ASPのビルドからデバッグまで~Cygwinの導入)を参考にしてください。


次に「TOPPERS/ASP Arduino UNO R4版」のソースコードをゲットしちゃいましょう。

今、インストールしたばかりの「Cygwin」を起動させてください。

起動したターミナルで、以下のコマンドを使ってソースコードのクローンを行います。


$ git clone https://github.com/RyutaroMorita/asp_arduino_uno_r4_gcc.git

Cygwinターミナル - 1


上記のコマンドの結果、以下のパスにasp_arduino_uno_r4_gcc」というディレクトリが生成されたはずです。

エクスプローラを開いて、確認してみてください。


C:\cygwin64\home\<ユーザ名>

エクスプローラ - 1


この「asp_arduino_uno_r4_gcc」というディレクトリの名前を「asp_1.9.2」と改名してください。

(深い意味はないです…説明がしやすいだけ。)

エクスプローラ - 2


改名した「asp_1.9.2」ディレクトリの中身は、こんな風になっていると思います。

エクスプローラ - 3


この「asp_1.9.2」ディレクトリの下層、以下のパスを表示してみてください。


C:\cygwin64\home\<ユーザ名>\asp_1.9.2\target\arduino_uno_r4_gcc

ターゲットディレクトリのエクスプローラ - 1


ここには、TOPPERS/ASPカーネルのターゲットボード、すなわち、今回の場合は「Arduino UNO R4」依存のソースコードが格納されています。

このターゲットディレクトリのエクスプローラ、開いておいてくださいね。


さて、前回作成した雛形プロジェクトのディレクトリを別のエクスプローラで開きます。

記事のとおりに作業していただいた場合は、以下のパスに生成されています。


C:\Users\<ユーザ名>\e2_studio\workspace\Hinagata

エクスプローラ - 4


この中の以下の4つのディレクトリを予め開いておいたターゲットディレクトリのエクスプローラにコピーしてください。


●ra

●ra_cfg

●ra_gen

●src

エクスプローラ - 5


コピーが終わった時点で、ターゲットディレクトリのエクスプローラは、こんな感じの表示になりましたか?

ターゲットディレクトリのエクスプローラ - 2


この作業でコピーした雛形プロジェクトのディレクトリの中に入っているソースコードを補完することによって、不完全だった「TOPPERS/ASP Arduino UNO R4版」のソースコードは、完璧なものになりました。


試しに「Cygwin」ターミナルを使ってTOPPERS/ASPのビルドを通してみましょう。

「Cygwin」ターミナルを開いて、以下のコマンドでTOPPERS/ASPソースツリーの場所まで移動しましょう。


$ cd asp_1.9.2/


次にその直下の「OBJ」ディレクトリに移動します。


$ cd OBJ/


コンフィギュレーターのパーミッションを実行可能に設定します。


$ chmod 755 ../cfg/cfg/cfg.exe


ここまで、大丈夫ですか?

Cygwinターミナル - 2


そうしたら「OBJ」ディレクトリの中にあるコンフィグファイル(sample1.cfg)の情報を元に、OSに必要な定義を記したソースコード(「kernel_cfg.c」と「kernel_cfg.h」)を生成します。

これは、以下のコマンドで実行します。


$ make depend


以下のような表示にならずエラーが出力される場合は、残念ながらこれまでの作業に誤りがあります。

お手数ですが、最初からご確認を!

Cygwinターミナル - 3


ここまで上手くいったら、ホンチャンのビルド。

以下のコマンドを実行します。


$ make all


以下のように無事にビルドが通ったでしょうか?

Cygwinターミナル - 4


さて、ターミナルでのビルドが通ったら、次はIDE(統合開発環境)の「e2studio」を使ってデバッグできるようにしたいと思います…が。

その前に、デバッガの「E2 emulator Lite」とターゲットの「Arduino UNO R4」とを接続するためのケーブルを作らなければなりません。

というわけで、次回は半田付け作業です。


<続く>

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