前回からの続きです。
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「nRF Connect for VS Code」のインストール
前回までにNordic社の無線マイコンで「Zephyr」の開発を行うのに必要な3つのアプリケーションをインストールしました。
最後の「Visual Studio Code」もインストールし、日本語化のための拡張機能の導入まで終わりました。
しかし「Zephyr」の開発を行うには、更に「Visual Studio Code」に拡張機能をインストールする必要があります。
…というか、ここからが開発環境構築の本丸だったりします。
インストールした「Visual Studio Code」を立ち上げましょう。
そして、日本語化の拡張機能をインストールした時と同じように、画面左端のアイコンが並んでいるところ、その中の「拡張機能」アイコンをクリックします。
左端に拡張機能のリストが表示されます。
一番上のテキストボックスに「nRF」と入力してください。
フィルターされた候補が色々出てきますが、その中で「nRF Connect for VS Code Extension Pack」という拡張機能を探してクリックします。
画面右に詳細な情報が出てきましたね?
ここから「インストール」ボタンをクリックしましょう。
インストール自体は待たされることもなく意外とアッサリ終わります。
「インストール」ボタンから「無効にする」とか「アンインストール」という文言のボタンに変化したらインストール完了の目安です。
ここでもう一度、画面左端の「拡張機能」アイコンをクリックします。
現在インストールされている拡張機能のリストが表示されます。
すると、前回インストールした日本語化拡張機能「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」、それと今インストールした「nRF Connect for VS Code Extension Pack」以外にも何やら沢山の拡張機能がインストールされていることが分かります。
これら意図しない拡張機能は、依存関係で自動的にインストールされたものです。
「nRF Connect for VS Code Extension Pack」をインストールしましたが、これ単体では意味を成しません。
これを動かすために必要な拡張機能が他にもあり、それらと一緒に使用しないと機能しない…これを「依存」などと呼びます。
他の拡張機能に依存する拡張機能は、そのインストール時に「Visual Studio Code」が自動的にインストールしてくれます。
今回の場合は「nRF Connect for VS Code Extension Pack」が依存している拡張機能が芋づる式に自動インストールされたため、身に覚えがない拡張機能がリストされているという訳です。
ご安心を。
さて、気が付くと画面左端のアイコン表示欄に見覚えのないアイコンが2つも追加されています。
これらも拡張機能のインストールの結果です。
今回は、上の四角い方のヤツをクリックします。
(サクマドロップスにこんな模様なかったっけ…?)
画面左に「WELCOM」というタブが表示され、その中に「Install Toolchain」というボタンがあります。
これをクリックしてツールチェーンをインストールしましょう。
すると、画面上方のリストビューにインストールできるツールチェーンのバージョン一覧が表示されます。
特に事情がない限りは最新のものを選んで良いでしょう。
お目当てのバージョンをクリック…なのですが、覚悟が必要です。
ツールチェーンのインストールには、かなりの時間がかかります。
お時間があるときにクリックしましょう。
…というわけで、クリック!
インストールが開始され、経過表示が画面右下に表示されるのですが…。
進むのが遅いです。
じっと待ちましょう!
(シャワー浴びられちゃうくらいの時間。)
インストールが完了すると画面右下に「Successfully installed toolchain vx.x.x.」などと表示されます。
これを確認したら、次は「SDK」のインストールです。
ツールチェーンの中にSDKは含まれてないんかいっ!!
…含まれてないらしいです。
というわけで、今度は「WELCOM」というタブの中から「Manage SDKs」という表示をクリックしましょう。
画面上方のリストビュー に「Install SDK」という項目が出てきますので、これをクリック!
すると、ツールチェーンの時と同様、画面上方のリストビューにインストールできるSDKのバージョン一覧が表示されます。
ここはツールチェーンのバージョンと同じものを選んだ方がトラブルは少ないでしょう。
お目当てのバージョンをクリックしてください。
画面上方のリストビューにSDKをインストールするパスが表示されます。
特に事情がなければ表示されているパスで問題ないと思いますので、ここでは「Enter」キーをヒット!
インストールが開始され、再び経過表示が画面右下に表示されます。
これまた進むのが遅いです。
ここもじっと待機です!
(アニメ1話くらいは観れちゃう程度の時間。)
インストールが完了すると画面右下に「Successfully installed nRF Connect SDK vx.x.x.」などと表示されます。
これでSDKのインストールも完了です!
これで少なくともZephyrのプロジェクトを作成してビルドする環境は整いました。
次回は、この「Visual Studio Code」で空のZephyrプロジェクトを作成し、それをコンパイルしてターゲットに書き込んで動作させてみましょう。
開発環境の動作確認です。
<続く>
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