新しいオモチャを買いました。
EPSONの16Bitマイコン「S1C17W36」の評価ボードと、そのデバッガ「S5U1C17001H3100」です。
このマイコンは、液晶パネルを直接駆動できる最大2048ドット表示のLCDドライバーを内蔵していることが特徴で「多機能デジタル時計向け」なのだそうです。
うわ~、なんてニッチな!!
もっとも、EPSONは時計で有名なセイコーグループの一社ですから「多機能デジタル時計向け」というのは王道ですけどね!
もちろん、各種シリアルインターフェースやAD変換などの一般的なペリフェラル❨周辺機器❩も搭載しており、汎用マイコンとしても十分に使える製品となっております。
何かこう…センサーからの値を常にLCDに表示しながら他の機器へデータを飛ばすような、凝ったIoTデバイスなどが作れそうです。
失礼ながら、それほどメジャーとは言えませんが、EPSONは古くから4,8bitマイコンをリリースしていた老舗ベンダーです。
現在は32bitマイコンなども販売しておりますが、悲しいことに(?)独自コアではなくARMコアです。
しかし、4,8bitマイコンを使用していた既存の顧客が自社製品をアップグレードする際に、元々低コスト要求が強い製品に対して32bitマイコンでは大きすぎる…といった声から生まれたのが、間を取ったこの16bitの「S1C17Family」なのだそうです。
EPSONのマイコンに関しては、こちらのページに概要が記載されています。
この中で、私が好きな記述が以下の通り…。
開発秘話
エプソンの16bitマイコンは「S1C17 Family」という名称でラインアップしています。16bitマイコンなら「S1C16 Family」では?と良く尋ねられます。
その理由は、以下のどれだと思いますか。
1.単なる16bit マイコンではなく+1歩先を行く思いを込めた。
2.C16 名称は他社でも多いから 。
3.前身の製品4bit(S1C63)、32bit(S1C33)*3 という奇数型番のヒットにあやかった。
4.設計者の好きな曲中の登場人物が17歳だった。
実は...全て正解です。
こうして多くの思いを込めた「S1C17 Family」は2007年にリリースされました。
…なんか、中の人の息遣いが感じられていいですよね!
「S1C17Family」好きになっちゃった。
さて、例の如くこのマイコンにもTOPPERS/ASPを移植したいと思っています。
FreeRTOSなどの移植も面白いかもしれません。
今までこのブログで公開してきたカーネルは、仕事で使おうとしてボツになってしまったものばかりでしたが、「S1C17 Family」に関しては純粋に趣味のものとなるでしょう。
(他社の友人からのリクエストもありましたが。)
ここで公開するためにストックしているTOPPERS/ASPカーネルも残り少なくなってきましたしね…。
それに、私はARM以外のマイコンが大好きです!
…あ~ぁ言っちゃった。
暇を見つけて、コツコツとやっていきますよ~。
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