2023年2月16日木曜日

EPSON「S1C17W36 Eval Board」とデバッガ

新しいオモチャを買いました。

EPSONの16Bitマイコン「S1C17W36」の評価ボードと、そのデバッガ「S5U1C17001H3100」です。

「S1C17W36 Eval Board」とデバッガ


このマイコンは、液晶パネルを直接駆動できる最大2048ドット表示のLCDドライバーを内蔵していることが特徴で「多機能デジタル時計向け」なのだそうです。

うわ~、なんてニッチな!!

もっとも、EPSONは時計で有名なセイコーグループの一社ですから「多機能デジタル時計向け」というのは王道ですけどね!

もちろん、各種シリアルインターフェースやAD変換などの一般的なペリフェラル❨周辺機器❩も搭載しており、汎用マイコンとしても十分に使える製品となっております。

何かこう…センサーからの値を常にLCDに表示しながら他の機器へデータを飛ばすような、凝ったIoTデバイスなどが作れそうです。


失礼ながら、それほどメジャーとは言えませんが、EPSONは古くから4,8bitマイコンをリリースしていた老舗ベンダーです。

現在は32bitマイコンなども販売しておりますが、悲しいことに(?)独自コアではなくARMコアです。

しかし、4,8bitマイコンを使用していた既存の顧客が自社製品をアップグレードする際に、元々低コスト要求が強い製品に対して32bitマイコンでは大きすぎる…といった声から生まれたのが、間を取ったこの16bitの「S1C17Family」なのだそうです。


EPSONのマイコンに関しては、こちらのページに概要が記載されています。

この中で、私が好きな記述が以下の通り…。


開発秘話

エプソンの16bitマイコンは「S1C17 Family」という名称でラインアップしています。16bitマイコンなら「S1C16 Family」では?と良く尋ねられます。

その理由は、以下のどれだと思いますか。


1.単なる16bit マイコンではなく+1歩先を行く思いを込めた。

2.C16 名称は他社でも多いから 。

3.前身の製品4bit(S1C63)、32bit(S1C33)*3 という奇数型番のヒットにあやかった。

4.設計者の好きな曲中の登場人物が17歳だった。


実は...全て正解です。

こうして多くの思いを込めた「S1C17 Family」は2007年にリリースされました。


…なんか、中の人の息遣いが感じられていいですよね!

「S1C17Family」好きになっちゃった。


さて、例の如くこのマイコンにもTOPPERS/ASPを移植したいと思っています。

FreeRTOSなどの移植も面白いかもしれません。

今までこのブログで公開してきたカーネルは、仕事で使おうとしてボツになってしまったものばかりでしたが、「S1C17 Family」に関しては純粋に趣味のものとなるでしょう。

(他社の友人からのリクエストもありましたが。)

ここで公開するためにストックしているTOPPERS/ASPカーネルも残り少なくなってきましたしね…。

それに、私はARM以外のマイコンが大好きです!

…あ~ぁ言っちゃった。


暇を見つけて、コツコツとやっていきますよ~。

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