2023年2月23日木曜日

TOPPERS/ASP - ML62Q1000版 その4

前回からの続きです。

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プロジェクトの作成

ML62Q1000マイコン用の開発環境の構築が完了していれば、統合開発環境(IDE)もインストール済みのはずです。

ラピステクノロジー社のIDEは「LEXIDE-U16」といいます。

このプログラムの場所は、これまで記事の記述通りに作業していただいた場合は、以下のパスに配置されています。

なので、これをダブルクリックでIDEが起動します。


C:\U8Dev\eclipse\lexideu16.exe


すると、以下のようなスプラッシュスクリーンが現れます。

あらやだカッコいい!

「LEXIDE-U16」スプラッシュスクリーン


しばらくして以下のポップアップが表示されます。

ワークスペースの場所を問われているのですが、特に理由がない限り、そのままで「Launch」ボタンをクリックしましょう。

「Eclipse  Launcher」ポップアップ


ここで気付かれた方も多い(てゆうか、配置されているディレクトリの名前でバレバレ)と思いますが、この「LEXIDE-U16」、Eclipseベースですね!

しばらくすると、まっさらな状態のIDEが立ち上がります。

「LEXIDE-U16」 - 1


さて、前回「Cygwin」のターミナルで行っていたTOPPERS/ASPのビルド作業をこのIDE上で行えるようにプロジェクトを作っていきましょう。

まずは「LEXIDE-U16」上部の「File」メニューから「New」をクリックし、「Makefile Project with Existing Code」をクリックします。

「LEXIDE-U16」 - 2


「New Project」ダイアログが表示されます。

ここでは、各項目を以下の通りに入力、設定し、ダイアログ右下の「Finish」をクリックします。


Project Name:<任意のプロジェクト名(ここでは「asp_1.9.2」)>

Existing Code Location:C:\cygwin64\home\<ユーザ名>\asp_1.9.2

Toolchain for Indexer Settings:<none>

「New Project」ダイアログ


「LEXIDE-U16」の画面左側の「Project Explorer」タブに<プロジェクト名>のディレクトリが表示され、その下に「asp_1.9.2」以下のディレクトリ構造が表示されていることを確認します。

「LEXIDE-U16」 - 3


プロジェクトのクリーンとビルド

「LEXIDE-U16」から「asp_1.9.2」プロジェクトをビルド/クリーンします。

「LEXIDE-U16」の画面右側の「Outline」タブを「Build Target」タブに切り替えます。

「LEXIDE-U16」 - 4


すると、「Project Explorer」タブと同じように「Build Target」タブに「asp_1.9.2」ディレクトリ構造が表示されます。

このツリーリストから「OBJ」を選択し、「New Build Target」ボタン(ツリーリスト上方の◎と+が合わさったようなアイコン)をクリックします。

「LEXIDE-U16」 - 5


「Create Build Target」ダイアログが表示されます。

まずは、プロジェクトのクリーンを行うMakeターゲットを作成します。

ここでは、各項目を以下の通りに入力し、ダイアログ下方の「OK」をクリックします。


ターゲット名:realclean

「Create Build Target」ダイアログ - 1


すると、「Build Target」タブのツリーリストの「OBJ」ディレクトリ以下に「realclean」が追加されます。

次は、これをダブルクリックします。

「LEXIDE-U16」 - 6


「LEXIDE-U16」の画面下方の「Console」タブには、プロジェクトのクリーンが行われたことを示す表示が現れます。

これは、Cygwin上で「OBJ」ディレクトリの中で「$ make realclean」を実行したのと同じ動作をしたことを意味します。

「LEXIDE-U16」 - 7


同じ要領で、「depend」と「all」のMakeターゲットも作成します。


ターゲット名:all

ターゲット名:depend

「LEXIDE-U16」 - 8


今後「OBJ」プロジェクトをビルドするときは「depend」、「all」の順に、クリーンするときは「realclean」のMakeターゲットをダブルクリックすれば良いことになります。


さて、もう一仕事!

今までと同じ要領で、もう一個Makeターゲットを作成してください。

まず「Create Build Target」ダイアログを開いたら「Target name」に「_debug」と入力してください。

頭のアンダーバーがポイント!

「Create Build Target」ダイアログ - 2


次に、今入力したテキストボックスの直ぐ下、「Same as the target name」のチェックボックスをクリックして、チェックを解除します。

「Create Build Target」ダイアログ - 3


Same as the target name」のチェックボックスを解除すると、その下の「Build target」テキストボックスが入力可能となります。

ここには「_debug」と入力されていますが、これの頭のアンダーバーを取って、ただの「debug」に変更しましょう。

その後、ダイアログ下方の「OK」をクリックします。

「Create Build Target」ダイアログ - 4


すると、「Build Target」タブのツリーリストの「OBJ」ディレクトリ以下に他のものより一番上に「_debug」が追加されます。

「LEXIDE-U16」 - 9


なぜ、「debug」のMakeターゲット名の頭にアンダーバーを付けたのか?

これは、ビルドやクリーンじゃなくてデバッガを起動するためのランチャーです。

実際のデバッガの起動方法や使い方は後ほど説明しますが、「_debug」ではなく「debug」という名前にしてしまうと、「Build Target」タブにおいて、すでに存在しているMakeターゲットの「depend」の直ぐ上に「debug」が表示(アルファベット順でソートされるから)されてしまい、これがかなりミスを誘うからです。

そんなのミスるのはオマエだけやろ!

…と思われる方は、そのまま「debug」でも別に良いですが、「depend」しようと思って、うっかり「debug」をダブルクリックしてしまい、デバッガの起動を待たされた上に「プログラムが無い」などとエラー表示されるのは相当イラッとくるので、このやり方をオススメしますよ~。


今回の作業はここまで!

次回は、いよいよ実機でプログラムを動かしましょう!!


<続く>

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