2023年11月14日火曜日

TOPPERS/ASP - Arduino UNO R4版 その2

前回からの続きです。


開発環境の構築

「Arduino UNO R4」に搭載されている「Renesas RA」マイコン用のIDEのインストールを行います。

IDEは、ルネサスエレクトロニクス社純正の「e2 studio」というものを使用します。

以下のページでダウンロードします。


https://www.renesas.com/jp/ja/software-tool/e-studio


開いたページをちょっと下へスクロールして…

「e2 studio」ダウンロードページ - 1


ここですね。

統合開発環境 e2 studio 2023-10 Windows用インストーラ」という項目をクリックすると…

「e2 studio」ダウンロードページ - 2


以下のようなポップアップが表示されます。

ここでは難しく考えずに「Confirm」をクリックします。

「e2 studio」ダウンロードページ - 3


すると以下のページが開きます。

「e2 studio」をダウンロードするためには、ユーザー登録が必要とのこと。

面倒ですが、登録しないと先に進めませんので「登録」をクリックして、アカウントの作成とログインをお願いします。

登録したからと言って、セールスのメールがバンバン来たりとか、そういう害はありませんのでご安心を!

「e2 studio」ダウンロードページ - 4


登録が終わって、一度ログインしてしまえばダウンロードできます。

トップページに戻って、再度「統合開発環境 e2 studio 2023-10 Windows用インストーラ」という項目をクリックです。

「e2 studio」ダウンロードページ - 5


以下のようなページが表示されますので「同意します」をクリック。

ダウンロードが始まります。

「e2 studio」ダウンロードページ - 6


ダウンロードが完了すると「setup_e2_studio_20xx-xx.zip」というファイルが生成されますので、これを解凍します。

解凍されて生成された「setup_e2_studio_20xx-xx.exe」というファイル、これがインストーラー本体ですので、ダブルクリック!

すぐに以下のポップアップが表示されますので、「All Users」をクリックします。

「e2 studio」インストーラー - 1


なにやら、準備中の様ですよ~。

「e2 studio」インストーラー - 2


以下の画面が現れます。

ここではインストールの方法の種類を問われます。

ここでは「Lite Install」を選択して(「Recommended=オススメ」って書いてあるし…)、画面下方の「Next>」ボタンをクリックしましょう。

「e2 studio」インストーラー - 3


続いて表示された以下の画面では「Next>」ボタンをクリック!

Next>」ボタンが有効化されるまで、ちょっと時間がかかるかもです。

「e2 studio」インストーラー - 4


次の表示ではお目当ての「RA」のみにチェックを入れて「Next>」をクリックします。

「e2 studio」インストーラー - 5


以下の表示…ゴチャゴチャしてますが、とりあえず「Next>」ボタンをクリック。

「e2 studio」インストーラー - 6


お約束の画面。

ソフトウェア契約の条件に同意します。」のチェックボックスを有効にしてから「Next>」ボタンをクリックしましょう。

「e2 studio」インストーラー - 7


ここも特に変更する必要はないですね。

Next>」ボタンをクリックして先に進みましょう!

「e2 studio」インストーラー - 8


事情聴取はこれで最後かな?

インストール」ボタンをクリックしてください。

「e2 studio」インストーラー - 9


インストールが始まった様ですが…

「e2 studio」インストーラー - 10


…間髪入れずVisual C++のランタイムのインストールが開始されます。

(しかも「x86 - 32bit」用と「x64 - 64bit」用の2発連続!)

これは、放っておけば勝手に終わります。

「e2 studio」インストーラー - 11


「e2 studio」インストーラー - 12


この後はしばらく時間がかかりますので、しばらくお待ちを。

でも、席を外さないでください。

なぜなら…

「e2 studio」インストーラー - 13


途中で以下ようなポップアップ表示されて、インストール作業が中断されてしまいますので…。

これはデバッガーのデバイスドライバのインストール許可なので、共に「インストール」ボタンをクリックしてインストールしましょう。

このポップアップはインストール中に計2~4回ほど表示されます。

「e2 studio」インストーラー - 14


さて、これでインストールが終わるまで離席を…と思いますが、まだまだです。

唐突に以下のダイアログが表示されます。

とにかく「OK」ボタンをクリックすると…

ARM GNUツールチェーンのインストーラ - 1


以下のようにツールチェーン(コンパイラなど)のインストーラが起動します。

次へ」ボタンをクリックしてください。

ARM GNUツールチェーンのインストーラ - 2


同意しましょう!

同意する」ボタンをクリック。

ARM GNUツールチェーンのインストーラ - 3


インストール先に特別な拘りがなければ、そのまま「インストール」ボタンをクリックしましょう。

ARM GNUツールチェーンのインストーラ - 4


インストール作業が開始されます。

ARM GNUツールチェーンのインストーラ - 5


インストール作業が終了すると、以下の表示となります。

インストール」ボタンをクリックして、ツールチェーンのインストーラを終了させましょう。

ARM GNUツールチェーンのインストーラ - 6


今回の「e2 studio」のインストールでは、デフォルトで以下の2つのバージョンのツールチェーンがインストールされるようです。


●ARM GNU Toolchain 12.2_m pacbti-rel1

●ARM GNU Toolchain 10.3-2021.10


今インストールが終わったのは「~12.2_m pacbti-rel1」の方です。

なので、引き続き「~10.3-2021.10」のインストーラが起動します。

作業としては、前回と一緒です。

ARM GNUツールチェーンのインストーラ - 7


さて、あれやこれやと付きっきりで手間をかけて、ようやく「e2 studio」のインストールが終了します。

OK」ボタンをクリックして、インストーラを終了させましょう。

「e2 studio」インストーラー - 15


次に、今回使う「Renesas RA」マイコン用のツールチェーンの環境変数の設定を行います。

ツールチェーンは2つのバージョンをインストールしましたよね?

さて、どちらを使いましょうか?

「~12.2_m pacbti-rel1」の方が新しいようですが、ツールチェーンに限らずソフトウェアは最新のものが最良とは限らない世界。

ましてや、信頼性が命の組み込み分野…。

ここは十分に枯れていると思われる「~10.3-2021.10」を選択したと仮定して説明します。

(多分、「~12.2_m pacbti-rel1」でも特段大きな問題はないと思いますので、新しいもの好きの方はどうぞ。)

ツールチェーンは、「e2 studio」のインストールにより既に以下のディレクトリにセットアップされているはずです。


C:\Program Files (x86)\GNU Arm Embedded Toolchain\10.2021.10\bin

GNUツールチェーンのディレクトリ


環境変数の設定方法は、このページ(TOPPERS/ASPのビルドからデバッグまで~GNUツールチェーンの導入)の「環境変数の設定」の項目を御覧ください。

ただし、パスは…


C:\Program Files (x86)\GNU Tools ARM Embedded\7 2017-q4-major\bin


…となっているところを…


C:\Program Files (x86)\GNU Arm Embedded Toolchain\10.2021.10\bin


に置き換えてください。

こんな感じ…。

「環境変数名の編集」ダイアログ


ツールチェーンのインストールと環境変数の設定が正しく行われているかを確認します。

コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを入力します。


> arm-none-eabi-gcc --version


以下のような表示が出力されたら、GNUツールチェーンのインストールと環境変数の設定が正しく行われていることが確認できます。

コマンドプロンプト

これで準備ヨシ!

試しに、いよいよ「e2 studio」を起動させてみましょう!

Windowsメニューから「e2 studio」をクリックします。

以下のようなスプラッシュスクリーンが表示されます。

初回起動には、相当な時間がかかりますのでお覚悟を。

「e2 studio」のスプラッシュスクリーン


以下の表示が現れます。

特に理由がなければ、ここは、デフォルトのワークスペースの場所で「起動」をクリックしましょう。

e2 studioランチャー


やがて、以下の画面が表示されます。

これが「e2 studio」です!

「e2 studio」


以上で開発環境の構築は完了です。

次回は、実際にこの「e2 studio」を使っていきましょう!


<続く>

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